はじめてでも安心!ハチ駆除を自分で上手にやる方法

はじめてでも安心!ハチ駆除を自分で上手にやる方法

はじめに

蜂の巣の駆除は、見た目にも怖いものですし、蜂に刺されるリスクもあるため、自分で行うのは躊躇してしまいがちです。しかし、適切な準備と注意さえすれば、ミツバチの巣程度であれば自力で駆除できる可能性もあります。本記事では、ハチの種類や巣の大きさ、場所によって駆除方法が変わることを前提に、自分で安全に蜂の巣を駆除するためのポイントを解説していきます。

蜂の種類と攻撃性

まずは、蜂の種類と攻撃性を理解することが重要です。スズメバチやアシナガバチは非常に攻撃的で、集団で襲ってくることもあるため、素人が自力で駆除するのは危険です。一方、ミツバチはそれほど攻撃的ではありませんが、巣を刺激すると集団で襲ってくる可能性があるため注意が必要です。

スズメバチ

スズメバチは知られる通り、非常に攻撃的な蜂です。巣を狙われると、群がって襲ってきますし、刺されると強い痛みを感じます。スズメバチに刺された場合は、すぐに冷やして腫れを抑え、アレルギー反応がないか様子を見る必要があります。自力でスズメバチの巣を駆除するのは、巣が小さく場所も安全でない限り、非常に危険です。

多くの自治体では、スズメバチの駆除を無料で行っているところもあるので、自力で駆除しようとする前に、自治体に相談するのがおすすめです。自力で駆除する際も、完全な防護服と道具を準備し、夜間に行うなど、細心の注意を払う必要があります。

アシナガバチ

アシナガバチも、攻撃性が高く危険な蜂です。スズメバチと同様、自力で駆除するのは避けた方がよいでしょう。アシナガバチは主に地中に巣を作るため、人間の気付きにくい場所に巣があることが多く、発見が遅れがちです。そのため、思わぬところで襲われる可能性もあり注意が必要です。

アシナガバチの巣を見つけた場合は、すぐに専門業者に相談することをおすすめします。自力で駆除しようとすると、刺されて大けがをする危険性が高まります。

ミツバチ

ミツバチは、スズメバチやアシナガバチと比べると比較的攻撃性が低い蜂です。ただし、巣を刺激すると集団で襲ってくることがあるため、注意は必要です。また、ミツバチにも種類があり、セイヨウミツバチとニホンミツバチでは習性が異なるので、事前に種類を確認しておくことが大切です。

ミツバチの巣は、自分で駆除できる可能性があります。ただし、防護服の準備や作業時間、駆除方法には細心の注意を払う必要があります。巣が大きかったり、場所が危険な場合は、自力での駆除は避けた方がよいでしょう。

巣の大きさと場所

蜂の種類と同様に、巣の大きさと場所も、自力で駆除できるかどうかの重要なポイントになります。一般的に、小さな巣で開放的な場所にあれば、自力での駆除が可能な場合もありますが、大きな巣や狭い場所、高所にある巣は危険なので注意が必要です。

小さな巣

直径10cm程度の小さな巣であれば、自力での駆除が可能な場合があります。ただし、ミツバチの巣に限られます。スズメバチやアシナガバチの小さな巣でも、自力での駆除は危険です。

小さなミツバチの巣を自力で駆除する際は、防護服の着用は必須です。長袖長ズボンに加え、ゴーグルやマスク、手袋なども着用しましょう。駆除は夕方以降に行い、風上から殺虫剤をシューッと噴射し、巣ごと袋に入れて処分します。

大きな巣

直径15cmを超える大きな巣になると、自力での駆除は非常に危険です。蜂の種類に関わらず、専門業者に依頼することが賢明です。大きな巣ほど、蜂の数が多く、一度にたくさんの蜂に襲われる可能性が高くなります。

また、大きな巣は重量もあり、落とす際に危険が伴います。素人が不用意に落とそうとすると、巣が割れて蜂が飛び散ったり、思わぬところに怪我をする可能性もあります。安全面を考えれば、大きな巣は自力で駆除するのは避けた方がよいでしょう。

場所による難易度

巣の場所によっても、自力駆除の難易度が変わってきます。開放的で地面近くの場所にある巣は、比較的安全に駆除できる可能性があります。一方、高所にある巣や、建物の隙間などの狭い場所にある巣は危険です。高所での作業は命取りにもなりかねません。

また、巣の場所によっては、蜂を刺激すると逃げ場がなくなり、逆に人間を狙ってくる可能性もあります。そういった場合は絶対に自力駆除はできません。巣があるスペースの広さによっても、危険度が変わってきますので、細心の注意が必要です。

駆除の時期と時間帯

蜂の巣を自力で駆除する際は、時期と時間帯を適切に選ぶことも重要なポイントです。蜂の活動が活発な時期は避け、蜂の活動が鈍い時期と時間帯に駆除作業を行うことで、安全性を高めることができます。

春と夏は危険

蜂の活動が活発になる春と夏は、蜂の巣の駆除に適した時期ではありません。蜂が活発に活動しているため、刺される危険性が高くなります。また、この時期は巣が小さいので、見落としてしまう可能性もあります。巣を見つけたとしても、巣そのものよりも周りをうろついている働き蜂に気を付ける必要があり、非常に危険です。

春や夏に駆除をしなければならない場合は、作業時間を極力短くし、防護服にも細心の注意を払う必要があります。可能であれば、専門業者に依頼するのが無難でしょう。

秋と冬が適している

蜂の巣の駆除に最適なのは、秋から冬にかけての時期です。この時期は蜂の活動が落ち着いているため、刺されるリスクが低くなります。また、この頃になると巣の大きさも大きくなっているので、見つけやすくなっています。

中でも、12月から2月ごろが最も安全とされています。寒さで蜂の活動が活発でなくなり、巣の中にいる蜂が少なくなるためです。防寒対策さえすれば、ゆっくりと作業ができ、蜂に刺されるリスクも最小限に抑えられるでしょう。

時間帯は夜間が安全

蜂の巣の駆除は、夜間に行うことが推奨されています。蜂は昼間が活動時間なので、夜間は蜂の活動が鈍くなり、防御態勢も弱まります。そのため、夜間に駆除作業を行えば、蜂に気づかれずに済む可能性が高くなります。

具体的には、日没後の2、3時間が最適な時間帯とされています。この時間は十分に暗くなっているため、蜂が外出して活動するリスクが低くなっています。でも、遅すぎると寒くなりすぎて作業しづらくなるので、時間を見計らう必要があります。

必要な防護具と道具

自力で蜂の巣の駆除を行う際は、しっかりとした防護具と道具の準備が欠かせません。蜂に刺されないよう、完全な防御態勢を整える必要があります。また、駆除に適した道具を使わないと、うまく作業ができない可能性もあります。

防護服・防護具

まず、しっかりとした防護服を着用しましょう。長袖・長ズボンに加え、蜂が入り込めないようヘルメットやゴーグル、手袋なども着用すべきです。通気性と動きやすさも重視しつつ、隙間なく覆われるものがおすすめです。

蜂が入り込まないよう、すそやそで口は絞るなどの工夫も必要です。上着の裾にゴムを通したり、靴下の上からズボンを重ねかぶせるなどの処置をすれば、安全性がさらに高まります。顔の防護も重要で、蜂が入り込めないよう完全にフードで覆う必要があります。

殺虫剤

防護具の次に重要なのが殺虫剤の準備です。薬剤を選ぶ際は、蜂用のエアゾール式の殺虫剤がおすすめです。蜂に直接当たらずに駆除でき、噴射距離が長いため安全に使えます。

薬剤は複数本用意しましょう。1本で足りなくなった場合、作業の途中で追加購入に行かなければならず、非常に危険です。予備も含め、十分な本数を用意しておきましょう。また、薬剤の有効期限にも注意が必要です。

その他の道具

防護具と薬剤に加え、いくつかの補助道具も用意した方がよいでしょう。長い棒は、巣を落とす際に役立ちます。強力なテープや紐は、巣をしっかり袋に固定するのに使えます。懐中電灯は夜間の作業では欠かせません。

また、蜂が残っていないかを確認するためにスプレー缶なども用意しておくと安心です。キッチンはさみは、巣の切り離しに使える可能性があります。捕虫ネットも準備しておけば、落ちた巣の中の蜂を捕まえやすくなります。

駆除の手順と注意点

自力で蜂の巣を駆除する上で注意すべき点は多数あります。蜂にできるだけ気付かれずに、できるだけリスクを抑えて作業できるよう、細かい手順に従う必要があります。過剰に刺激を与えず、慎重に作業を進めることが何よりも重要です。

防護装備と道具の準備

まずは、しっかりと防護装備を身につける必要があります。長袖・長ズボンの作業着に、防護ヘルメット、ゴーグル、手袋などを着用しましょう。蜂が入り込まないよう、すそ周りはしっかりと絞るなどの処置も欠かせません。

次に、必要な道具をそろえます。殺虫剤、長い棒、テープ、ゴミ袋などを用意し、作業しやすい環境を整えましょう。夜間の作業になるため、懐中電灯の用意も忘れずに。すべての準備ができてから、本番の駆除作業に入ります。

殺虫剤の噴射

まずは風上から巣に向かって、殺虫剤を噴射します。複数方向から、十分な量を噴きつけましょう。殺虫剤の効力を上げるため、巣の入り口付近を重点的に噴射するとよいでしょう。

この作業は、一度で終わらせるのではなく、繰り返し行うことが大切です。蜂が巣の外に出てこなくなったら、次の作業に移ります。刺激を与えすぎず、余裕を持って対応することが重要です。

巣の撤去

巣の中から蜂が出てこなくなったら、次は巣の撤去作業に入ります。この作業が一番危険なので、十分気を付ける必要があります。長い棒で巣をくずさないよう丁寧に外し、強力な袋に入れて口を閉じましょう。巣を落とす際は、巣が割れないよう細心の注意を払います。

巣だけでなく、周りの枝なども気を付けます。木の枝にあった巣を落とす際は、枝を切り落とさないよう注意しましょう。揺れが大きかったり、枝が折れそうだったりする場合は、無理に撤去せず、専門業者に依頼するのが賢明です。

殺虫剤の再噴射

巣を撤去した後も、作業は終わりではありません。巣の周辺に残った蜂がいる可能性があるためです。再度、殺虫剤を周辺に噴射し、残った蜂がいないことを確認しましょう。

巣のあった場所に蜂がいなくなったら、今度は巣の撤去場所周辺に殺虫剤を噴射します。近くにいた蜂を駆除し、新たな巣作りを防ぐ目的があります。

駆除後の対策

駆除作業が無事終了しても、油断は禁物です。少なくとも1週間程度は、殺虫剤の散布を続けましょう。残った蜂がいれば、再び巣を作ろうとするかもしれません。散布は朝晩に行い、居住空間への除去剤の拡散には気をつけてください。

さらに、長期的な予防対策も考えましょう。ハッカ油やミョウバン、木酢液などを定期的に撒くのが効果的です。また、ダミーの巣を設置する方法もあります。このようにして、蜂が新たな巣を作ろうとするのを防ぐといった対策が大切になってきます。

まとめ

蜂の巣は一見すると怖そうですが、ミツバチの巣で小さければ、適切な準備さえすれば自力での駆除も可能です。しかし、スズメバチやアシナガバチの巣や、大きな巣、危険な場所にある巣は、専門業者に依頼するのが賢明です。

自分で駆除する際は、道具の準備はもちろん、防護服の着用を怠らず、夜間の作業に徹する必要があります。巣への刺激を最小限に抑え、慎重に作業を進めることが安全対策として欠かせません。少しでも不安な点があれば、専門業者に相談するようにしましょう。

よくある質問

自力で蜂の巣を駆除することは可能ですか?

はい、ミツバチの小さな巣であれば自力で駆除することは可能ですが、スズメバチやアシナガバチの巣、大きな巣、危険な場所にある巣は専門業者に依頼することが賢明です。自力で駆除する際は適切な防護装備と道具の準備、夜間の作業が重要です。

蜂の種類によって駆除方法は変わりますか?

はい、蜂の種類によって攻撃性が異なるため、駆除方法を変える必要があります。スズメバチやアシナガバチは非常に攻撃的で危険なため、専門業者に依頼するのが賢明です。一方、ミツバチは比較的攻撃性が低いので、自力での駆除が可能な場合があります。

駆除の適切な時期と時間帯はありますか?

はい、蜂の活動が低下する秋から冬にかけての時期、特に12月から2月ごろが最も安全です。また、夜間の作業が推奨されています。蜂の活動が鈍くなり、防御態勢も弱まるため、刺される危険性が低くなります。

蜂の巣の大きさと場所によって難易度は変わりますか?

はい、巣の大きさと場所によって自力での駆除の難易度が変わります。直径10cm程度の小さな巣で開放的な場所にあれば、自力での駆除が可能な場合もありますが、直径15cm以上の大きな巣や狭い場所、高所にある巣は非常に危険です。そのような場合は専門業者に依頼することをおすすめします。

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